「イギリス英語の勉強を始めたいけど、どの教材を選べばいいのかわからない。」
このようにお悩みではありませんか?
イギリス英語に特化した教材は、書店で見比べたくても数が限られているケースが多く、自分に合ったものを探すのが難しいと感じる方もいるかもしれません。
この記事では、イギリスに9ヶ月間留学した経験のある筆者が、イギリス英語のおすすめ教材を16冊、全て実際に使った上で、徹底レビューします!
おすすめポイントや、注意点、使ってみた感想なども含めて、1冊ずつ詳しく紹介しますので、ぜひイギリス英語の教材を選ぶ参考にしてください。
イギリス英語の本・教材16冊まとめ表
本記事では以下の16冊をご紹介します。
対象レベル | 学べること | 特徴 | 価格(税別) | タイトル | |
ニューエクスプレス+プラス イギリス英語 | 初級 | 総合 | イギリス留学やホームステイに挑戦したい方におすすめ | 2,400円 | |
キクタンBRITISH | 初級〜中級 | 単語 | イギリス英語の発音・基本単語・スラング・固有名詞までバランス良く学べる単語帳。 | 1,800円 | |
イギリス英語フレーズブック | 初級〜中級 | 会話表現 | イギリスの日常会話でよく使われる会話2,900個を集めたフレーズ集。初心者の方でも使いやすい。 | 2,700円 | |
イギリス英語日常会話表現集 | 初級〜中級 | 会話表現 | イギリスの日常生活でよく使う表現を、短い会話のなかで理解し覚えられる。初心者の方でも継続して勉強しやすい教材。 | 1,800円 | |
究極のイギリス英語リスニング Standard | 初級〜中級 | リスニング | 日常会話で頻出する単語が学べる | 1,700円 | |
イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド | 初中級〜中級 | 発音 | イギリス英語とアメリカ英語の違いが学べる。 イギリス英語の発音を学びたい方の最初に1冊にぴったり。 | 1,600円 | |
イギリス英語で音読したい!UK音読パーフェクトガイド | 初中級〜中級 | 発音 | イギリス英語の発音を初めて学ぶ方に分かりやすい内容。視覚的にも工夫されているので、何度も繰り返し音読トレーニングするのにぴったり。 | 2,000円 | |
イギリス英語発音教本 | 初中級〜中上級 | 発音 | イギリス英語の発音を基礎から体系的に学びたいという人におすすめ。 | 2,000円 | |
究極のイギリス英語リスニング Deluxe | 中級 | リスニング | イギリス人のナチュラルスピードに慣れたい方におすすめ | 1,700円 | |
もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド | 中級〜中上級 | 発音 | イギリス英語のリズムやイントネーションが徹底的に解説されている。発音の基礎を学んだ方におすすめ。 | 2,000円 | |
イギリス英語Total Book | 中級〜上級 | 総合 | イギリス英語に特徴的な単語、フレーズ、スラングが学べる。 | 1,700円 | |
本場のイギリス英語を聞く | 中級〜上級 | リスニング | 手加減なしのリアルなイギリス英語を徹底的にリスニングしたい方におすすめ。 | 2,000円 | |
イギリス英語日常英会話Total Book | 中級〜上級 | 会話表現 | イギリス英語の基礎、特有の表現、言い回し、会話をスムーズにする表現などをイギリス文化と共に学べる。 | 2,100円 | |
イギリス英語を聞く THE RED BOOK | 上級 | リスニング | 英語力にある程度自信がある方におすすめ。現地で話されているリアルなトークを聞ける。 | 1,800円 | |
イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK | 上級 | リスニング | イギリス英語の様々なアクセントが聞ける(RP、エスチュアリー、エセックス、リバプール、etc) | 1,800円 | |
イギリス英語音声学 | 上級 | 発音 | 初めて発音を学ぶ方には少し難しい。アカデミックに音声学を学びたい人におすすめの書。 | 3,300円 |
イギリス英語教材の選び方4つのポイント
イギリス英語の教材を使って勉強するには、まずは自分に合った教材を選ぶことが大切です。
これから教材を選ぶ際に意識してもらいたい4つのポイントを紹介します。
ポイント①:自分のレベルに合ったものを選ぶ
イギリス英語の教材を選ぶときは、自分の英語学習レベルに合ったものを選ぶようにしましょう。
できれば半分以上、内容が理解できる教材を選ぶのがおすすめです。
特に初心者の方は、レベルが高すぎる教材から始めると、途中で続けるのが辛くなってしまいます。
書店で手にとって確かめられたら一番良いですが、ネットで購入する場合も、試し読みのページがあれば、チェックするようにしてください。
ポイント②:学習目的に合ったものを選ぶ
イギリス英語の教材を選ぶときは、自分が特にどのスキルを中心に学びたいのかを考え、その目的に合ったものを選ぶのが大切です。
イギリス英語らしい発音を身につけたければ発音の教材、イギリス英語が聞き取れるようになりたいのならリスニング教材と、学習目的を明確にすることで、選ぶべき教材も決まってきます。
最初は特定のスキルに絞らずに勉強したいという方は、イギリス英語が総合的に学べる教材を選ぶと良いでしょう。
ポイント③:最後まで継続できそうなものを選ぶ
イギリス英語の教材を購入する際は、最後まで継続できそうなものを選ぶようにしましょう。
せっかく教材を買っても、すぐに挫折して、使わなくなってしまってはもったいないですよね。
教材の英語レベルが高すぎないか、トピックに興味をもてるかなどをチェックするようにしましょう。 最初はページ数が少なめの、薄い本から始めるのもおすすめです。
ポイント④:メインで使う教材を学習目的ごとに1冊に絞る
イギリス英語の教材で勉強する際は、メインの教材は学習目的ごとに1冊に絞り、複数の教材に浮気しすぎないようにしましょう。
発音ならこの本、単語ならこの本というように決め、それを何周も繰り返し学習するのがおすすめです。
同じ教材に何度も取り組むことで、より知識が定着し、イギリス英語の実践力が身につきます。
イギリス英語を総合的に勉強できる教材2選
イギリス英語を勉強するのが初めての方や、学びたい特定のスキルが無い方は、イギリス英語を総合的に学べる教材から始めましょう。
文法や単語、フレーズ、リスニングなど、イギリス英語を全般的に学びたい方におすすめの教材を2冊紹介します!
ニューエクスプレス+プラス イギリス英語【初心者向け】
本の概要
「ニューエクスプレス+プラス イギリス英語」は、会話文から文法・語彙・表現が学べる、イギリス英語の入門書です。
イギリスに留学する若い女性が主人公の会話文を用いて、イギリス英語が勉強できます。
会話文のなかで使われている英語表現やコラムを通してイギリス文化にも触れられる教材です。
対象レベル・難易度
初級レベル。
基礎的な単語が中心に使われており、重要な文法項目や便利な英語表現についても丁寧に解説されています。
イギリス英語を初めて学ぶ方や、英語を基礎から復習したいという方にぴったりの1冊と言えるでしょう。
得られる効果
イギリスに留学したときに現地で役立つ単語や会話表現が覚えられます。
英語を話す際に必要不可欠な、基礎的な英文法についても詳しく学べる内容です。
CD+音声アプリで会話文や単語、表現などを何度も聞くことで、イギリス英語の発音に慣れる効果も期待できるでしょう。
レッスンごとに掲載されているコラムを通して、イギリス文化に関する理解も深められます。
おすすめポイント
- イギリス留学に出発してから帰国するまでの、よくある場面を想定して会話文が作られている。
- 20の場面ごとに、会話文・訳・慣用表現・関連する文法・便利な英語表現が見やすくまとめられてる。
- 2レッスンごとに練習問題があるので、学習しながらその都度、理解できているかチェックできる。
注意点
巻末の簡単なスピーチ、メッセージの表現や、日本について紹介する英文「読んでみよう」の部分には音声がついてない。
使ってみた感想
英語の教科書のようなシンプルな構成で、見やすくまとめられており、非常に使いやすいと感じました。
主人公の女の子がイギリス留学に行くストーリーでレッスンが進んでいくので、流れを楽しみながら、最後まで学習できると思います。
基礎的な英文法も詳しく解説されているため、英会話学習の入門書として使っても良いのではないでしょうか。
イギリス文化に関するコラムも、「パブ」や「ロンドンの地下鉄」についてなど、イギリスに訪れる前に知っておくと便利な情報が満載で、すごく面白かったです。
将来的にイギリス留学やホームステイに挑戦したい初心者の方に、特におすすめの1冊と言えるでしょう。
イギリス英語Total Book
本の概要
「イギリス英語 Total Book」は、イギリス英語のあらゆる要素が1冊にまとめられた、イギリス人著者による本です。
イギリス英語とアメリカ英語の比較では、文法・スペル・発音・単語・イディオムなど、両者の違いについて、徹底的に解説されています。
イギリスの言語や文化に関する解説、コラムが充実しているので、イギリスの文化、歴史にも興味がある方におすすめの1冊と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
中級〜上級レベル。
イギリス英語とアメリカ英語の違いに関する細かい説明や、各地域の方言、イギリス英語特有のスラングまで幅広く取り上げられており、すでに英語の基礎力がある方向けの内容になっています。
得られる効果
イギリス英語とアメリカ英語の違いについて、詳しく学べます。
「食べ物」「天気」「お金」「スポーツ」などのカテゴリごとに、イギリスならではの英単語やフレーズ、スラングがたくさん覚えられるでしょう。
イギリス文化や歴史に関する知識を深めるのにも役立つ本です。
おすすめポイント
- イギリス英語とアメリカ英語の違いについて文法、スペル、発音、単語、イディオムとあらゆる角度から丁寧に解説されている。
- 第一章と第二章では、解説後にクイズに挑戦する構成になっており、内容を理解できているか、その都度チェックできる。
- イギリスでよく使う単語、フレーズ、スラングの紹介ページでは、「男性だけ」「女性だけ」「いつでも使える」「くだけた表現」「軽蔑的」などの細かいニュアンスがマークで表示されていてわかりやすい。
注意点
著者はイギリス人ネイティブで、本文は翻訳されたもの。そのため少し読みづらく感じる箇所もあるかもしれない。
使ってみた感想
「イギリス英語Total Book」は、イギリス英語が全般的に深く学べる内容で、非常に面白かったです。
この本の最大の魅力は著者がイギリス人ネイティブである点だと思います。
ネイティブがよく使う単語・フレーズ・スラングについて、「男性だけ」「女性だけ」「いつでも使える」「くだけた表現」「軽蔑的」の、いずれかのマークで示されていたのが、とても参考になりました。
マークの数が増えるごとにその程度が増えるという意味なのですが、こうした微妙なニュアンスまで解説されている本は珍しいのではないでしょうか。
イギリス人の著者だからこそ書ける内容だと感じました。
イギリス英語のリスニングにおすすめの教材5選
イギリス英語が全く聞き取れない、イギリス英語に耳を慣らしたいという方は、リスニングに特化した教材を選びましょう。
リスニング学習におすすめのイギリス英語教材を5冊紹介します!
究極のイギリス英語リスニング Standard【初心者向け】
本の概要
「究極のイギリス英語リスニング Standard」はアルク出版による、イギリス英語リスニング入門の決定版。
日本人英語学習者にとって必須となる初級3000語レベルの語彙と、イギリスの日常会話でよく使われる英語表現のみが使われています。
「日常生活」「ビジネス」「観光」「長文ナレーション」「パロディ」と5つのジャンルの英文音声で、幅広いリスニング学習が可能です。
対象レベル・難易度
初級〜中級レベル。
日常英会話で頻出の単語ばかりが使われています。
音声スピードはゆっくりなものから、やや速いものが中心のため、イギリス英語の発音に慣れてない初心者の方でも、無理なくリスニング練習できるでしょう。
得られる効果
イギリス英語の発音に親しみながら、リスニング力を段階的にアップさせられます。
イギリスの標準発音である容認発音(Received Pronunciation、RP)が主に使用されているので、RP発音の聞き取り練習にとくに効果的です。
イギリス英語の発音の特徴についても、音声ごとに詳しく解説されているため、発音についての知識も得られるでしょう。
おすすめポイント
- 初級レベルの英単語ばかりが使われているので、内容が理解しやすく、リスニングに集中できる。
- 1回目はヒントなし、2回目は語彙ヒントあり、3回目は日本語訳を見てからと3つのモードで聞き取る構成のため、挫折しにくい。
- スピードや単語の数によって、音声の難易度が3段階にわかれているため、最初は易しいものから取り組むことも可能。
注意点
英語音声はRPとロンドン周辺のアクセントが中心。
使ってみた感想
「究極のイギリス英語リスニング Standard」は、リスニング音声の内容がバリエーション豊かで、面白かったです。
5つのジャンルにわかれているのですが、例えば「日常会話」のジャンルでも、店員と客の会話、友達同士の電話、ニュース番組など、タイプの違う音声が聞けるので、最後まで飽きること無く学習できました。
3つのモードで段階的に聞き取り練習ができる構成も良かったです。
1回目はヒントなしで質問に答えられるか挑戦しますが、最初は難しくても、2回目で語彙を確認してから聞いたり、3回目で和訳を見てから聞いたりすることで、段々理解できるようになります。
英文トランスクリプト(音声を文字に起こしたもの)は、質問の答えになる箇所に下線が引いてあるので、どこを集中して聞くべきかが一目瞭然で、非常にわかりやすいと思いました。
究極のイギリス英語リスニング Deluxe
本の概要
「究極のイギリス英語リスニング Deluxe」は中級6000語レベルの語彙を使用した、実践的なイギリス英語のリスニング本です。
イギリス英語でよく使われるスラングや、イギリス独特のユーモアを含んだ表現も、音声に多く含まれています。
RPに加え、イギリス各地のアクセントの音声も収録されており、Standard版に比べ、よりリアルなイギリス英語が学べる1冊と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
中級レベル。
Standard版に比べて語彙レベルが高く、スピードも自然な、ネイティブスピードで収録されています。
「ビジネス」のカテゴリには、専門的な話題も取り上げられているため、リスニング力がある方でもビジネスの知識が無いと、難しいと感じるかもしれません。
得られる効果
中級レベルの語彙に加え、イギリス人が日常的によく使うスラングの聞き取りも練習できる本です。
RPだけでなく、イギリス国内の多種多様なアクセントの英語に対応できるリスニング力が身につきます。
イギリス英語の「音」レッスンを通して、イギリス英語の音やリズムの特徴についての理解も深められるでしょう。
おすすめポイント
- Standard版と同じリスニング学習方法をとりつつ、適度にレベルアップされている。
- RP発音の他に、コックニー、スコットランド、ウェールズなど代表的な地方のアクセントも収録されている。
- またイギリスで耳にすることが多いインド訛りの音声もあり、さまざまな英語の理解に役立つ。
注意点
リスニング音声の難易度に幅がある。「日常生活」「観光」の音声は比較的理解しやすいが、「ビジネス」の音声は難しいものが多い。
使ってみた感想
「究極のイギリス英語 リスニングはDeluxe」はStandard版で学んだ学習者が、更にレベルアップを図るのにぴったりのリスニング本です。
スピードも自然なネイティブのスピードですし、RP以外の色々なアクセントも聞けるので、イギリスの現地で聞く英語に近い音声で、リスニングの練習ができると思います。
「ビジネス」の音声は、語彙レベルが比較的高いため、TOEICのリスニング対策にも適しているのではないでしょうか。
コラム形式で記載されているイギリス英語の「音」レッスンは、内容が充実していて、かなり読み応えがあります。
音声の何秒部分に出てくる、どの単語の「音」に関する解説か明記されているので、該当箇所をリピートしながら学べて、とても良かったです。
本場のイギリス英語を聞く
本の概要
「本場のイギリス英語を聞く」は、イギリスの有名な観光スポットで現地生録音された、12のインタビュー音声を用いて学べるリスニング本です。
アフタヌーンティーで有名な5つ星ホテルのエグゼクティブ・シェフ、イギリスで一番ビートルズに詳しいと評判のビートルズ・ツアーガイドなど、各分野のエキスパートのインタビューが楽しめます。
リアルなイギリス英語でリスニング力を鍛えると同時に、イギリス独特の文化についても楽しく学べるでしょう。
対象レベル・難易度
中級〜上級レベル。
ネイティブ同士の会話で話されている、リアルなイギリス英語そのものが使われているので、難易度は高いです。
話し手によってアクセントもさまざまなので、比較的聞き取りやすい音声もあれば、かなり聞き取りにくいと感じる音声もあるでしょう。
得られる効果
実際に現地で話されている、手加減なしのイギリス英語で、リスニング力が徹底的に鍛えられる本です。
各分野のエキスパートのインタビューから、イギリス独特の文化に関する知識も得られるでしょう。
エクササイズのページではトークで使われた表現を用いて音読練習ができる構成になっているため、スピーキング力を高める効果も期待できます。
おすすめポイント
- 各スポットについての簡単な説明、スピーカーの紹介、インタビューの聞きどころなどが掲載されており、トピックに関して事前知識がなくても、興味がもてるよう工夫されている。
- 実際に現地の人の声を録音した英語が使われているため、アナウンサーが読む音声とは一味違う、リアルなイギリス英語が楽しめる。
- スピーカーの方が皆それぞれ違うアクセントで話していて、イギリスの多種多様なアクセントを実感できる。
注意点
生の音声が使われているので、ところどころ言葉に詰まったりする部分もそのまま使われている。
使ってみた感想
実際に現地でインタビューした素材が使われているため、途中言葉を考えて詰まったりするところなども、非常に現実的で面白かったです。
話題はアフタヌーンティー、ロイヤルファミリー、ビートルズ、ハリーポッターなどイギリスと聞くと思い浮かぶ代表的なものばかり。
イギリス好きの方であれば、かなり好奇心をくすぐられるのではないでしょうか。
各分野で実際に働いてるエキスパートの方のインタビューということもあり、話されている内容そのものが非常に興味深く、最後まで楽しく取り組めました。
イギリス英語を聞く THE RED BOOK
本の概要
「イギリス英語を聞く THE RED BOOK」は、イギリス現地で録音された、臨場感たっぷりのトーク音声を聞いて学べるリスニング本です。
「ロンドン市街の歴史と文化」をテーマに全部で10のUnitで構成されています。
スピーカーは、知的な職業や人前で話す職業に就いている人が多いため、リアルなイギリス英語の中では、比較的聞き取りやすいアクセントの方が多いでしょう。
対象レベル・難易度
上級レベル。
イギリス現地でネイティブが話している、リアルなトーク音声がそのまま使われているので、レベルはかなり高いです。
英語力にある程度自信がある方で、実際のイギリス英語の発音に慣れたいという方にぴったりの内容と言えます。
得られる効果
ネイティブの自然なイギリス英語が聞き取れるリスニング力が身につきます。
最初にイギリス英語の一般的な特徴や、アメリカ英語との違いなどについてもまとめて解説されているため、イギリス英語の発音に関する基礎知識も得られるでしょう。
おすすめポイント
- 各セクションで特に重要なイギリス英語の仕組みや特徴について、「リスニングポイント」で解説されている。
- 該当箇所は英文内で、赤字で示されていてわかりやすい。
- 短い英文を聞いて空欄に単語を書き込む「エクササイズ」では、ナチュラルスピード版と、70%にスピードを落としたコントロール版、2種類の音声が収録されている。
- 番外編のイギリスの一般家庭での会話が非常にリアルで面白い。
注意点
トークの音声は周囲の雑音も一緒に録音されているので、臨場感がある一方、聞こえにくく感じる部分もある。
使ってみた感想
イギリスの現地で聞いたような音声がそのままCDから聞こえてくるので、非常に面白かったです。
リスニング本というと、アナウンサーの聞き取りやすい声で収録されているものが一般的ですが、この本は生の素材に徹底的にこだわって作られているのを感じました。
音声自体の難易度は高いですが、英文トランスクリプトと和訳付きですし、解説やエクササイズも充実しています。
何度も繰り返し聞いて挑戦するのに適している教材ではないでしょうか。
セントポール大聖堂、ナショナルギャラリーなど、ロンドンを代表する観光地が出てくるので、イギリスの歴史、文化に興味がある方なら、かなり楽しめると思います!
イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK
本の概要
「イギリス英語を聞く THE BLUE BOOK」は、現地録音のリアルなトークを聞いてリスニング力アップを目指す、「イギリス英語を聞く」の第二弾。
本のテーマは「歴史と最先端の流行が同居するロンドン」で、基本的な構成は「THE RED BOOK」と同じです。
20代〜80代の非常に幅広い年代の方々がスピーカーとして登場しています。
アクセントもさまざまで、「THE RED BOOK」よりも更にイギリス英語発音の多様性に触れられる1冊と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
上級レベル。
THE RED BOOK 同様、ネイティブのリアルなトーク音声が使われています。 スピーカーの年代やアクセントも一層多彩であるため、容赦ないネイティブのイギリス英語に挑戦したい方におすすめの1冊と言えるでしょう。
得られる効果
多種多様なイギリス英語の聞き取りに対応できるリスニング力が身につきます。
イギリス英語の一般的な特徴や、地方アクセントのそれぞれの特徴、アメリカ英語との発音の違いなど、リスニングに役立つ発音の知識も得られるでしょう。
おすすめポイント
- 標準英語のRP、エスチュアリー(河口域英語)、エセックス、リバプールなど、さまざまなアクセントを持つスピーカーのトーク音声が聞ける。
- スピーカー全員の紹介ページがあり、写真やプロフィールに加え、「話の内容」「発音・速さ」の難易度が星の数でひと目でわかるようになっている。
- トーク音声の単語で、注意が必要なものに関しては「音声注」で詳しく解説されている。
- 該当箇所が英文の青色の番号と対応しているので、どこを聞き取るべきか一目瞭然。
注意点
手加減なしのハイレベルなリスニング本なので、一定の英語力が無いと挫折してしまう可能性もある。
使ってみた感想
「THE RED BOOK」とほぼ同じ構成になっているので、シリーズで楽しめて、継続的な学習に役立つと感じました。
どちらか1冊を選びたい方は目次でテーマを見比べ、より興味が持てる方を選ぶようにすると良いと思います。
「THE BLUE BOOK」はハリーポッターのロケ地を巡るガイドや、ロンドンにある流行最先端のお店の広報マネージャーなど、今どきのイギリスが感じられる内容でした。
番外編のイギリスの家庭の会話は、クリスマス・ディナーの会話などが収録されています。
イギリス家庭のクリスマスの様子がリアルに伝わってくる内容で、すごく貴重な音声だと思いました。
イギリス英語の発音が学べるおすすめ教材5選
イギリス英語の発音に憧れがある、イギリス英語発音で話せるようになりたいという方には、発音が集中的に学べる教材がおすすめ。
主に発音が学べる、イギリス英語教材5冊についてレビューしていきます!
イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド
本の概要
「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」は、イギリス英語の発音ガイドの決定版とも言える1冊。
母音・子音、それぞれの細かい音ごとに、見開きページでわかりやすく解説されているのが特徴です。
イギリス英語とアメリカ英語の、単語の発音の違いや、イギリス英語のリズム、イントネーションについても学べます。
対象レベル・難易度
初中級〜中級レベル。
発音のポイントに関する文章がとても読みやすく、例文の英語も基礎的なものが使われています。
母音、子音について一音ずつ詳しく解説されており、発音に関するマメ知識の情報も満載なので、中級レベルの方であっても、十分読み応えがあるでしょう。
得られる効果
イギリス英語の発音について、母音・子音それぞれの細かい音ごとに特徴がつかめるようになります。
単語や例文の音声を聞きながら実践練習することで、イギリス英語の発音が身につくでしょう。
アメリカ英語の発音との違いについても詳しく学べる内容です。
イギリス英語のリズム、イントネーションについての基礎知識も得られます。
おすすめポイント
- 母音・子音、それぞれの音が含まれる単語や例文はすべてCD音声付き。
- 音ごとの発音のポイントに関する説明の文章がわかりやすい。
- 1ユニット(1つ〜3つの音)の解説が、大体見開きページでまとまっていて、見やすく使いやすい。
注意点
単語の音声はイギリス英語とアメリカ英語が交互に流れる。
ある程度リスニング力がある人には非常にわかりやすい一方で、初心者の方にとっては聞き分けるのが難しい面もある。
使ってみた感想
イギリス英語の発音をマスターするためのノウハウがギュッと詰まった本という印象を持ちました。
口の動きがイラストで書かれていたり、ポイントの解説も平易な文章で書かれているので、内容が理解しやすかったです。
ポイント解説と合わせて、発音に関するマメ知識も掲載されており、最後まで興味深く読み進められました。
とても見やすく、使いやすい本なので、何度も手に取って、繰り返し練習するのに適していると思います。 イ
ギリス英語の発音を本気で学びたい方の、最初の1冊にぴったりです。
もっとイギリス英語でしゃべりたい! UKイントネーション・パーフェクトガイド
本の概要
「もっとイギリス英語でしゃべりたい!UKイントネーションパーフェクト・ガイド」は、「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」の続編。
イギリス英語のリズムやイントネーションについて徹底的に解説されている本です。
PartⅠでリズムの特徴や、イントネーションのパターンを理論的に学び、PartⅡ、Ⅲでイギリス英語の会話文やアナウンスを用いて実践練習する構成になっています。
対象レベル・難易度
中級〜中上級レベル。
リズム・イントネーションに特化した内容です。
イギリス英語の母音や子音などに関する解説は無いため、前作でイギリス英語の発音の基礎を学んだ方向けの本と言えるでしょう。
得られる効果
イギリス英語のリズムやイントネーションの理論、トーンのパターン、原則などについて、しっかり学べます。
イントネーションのルールを知ることで、話し手の感情や表現したいことが、より深く理解できるようになるでしょう。
会話文やアナウンスのイントネーションを真似し、反復練習することによって、単語だけでなく、文章全体でイギリス英語らしい発音の再現が可能になります。
おすすめポイント
- イギリス英語のリズムについて、アメリカ英語との違いがイラストや音声付きでわかりやすく解説されている。
- トーンの上がり下がりや、音の強弱が、矢印や文字の大きさなどで示されているので、パッと見て理解しやすい。
- イントネーションの実例集は、会話文13本+アナウンス6本。バリエーション豊富な音声で練習できる。
注意点
イギリス英語の母音・子音など、個々の音に関する説明は無い。
使ってみた感想
イギリス英語のリズムやイントネーションについて、理論的に学べる貴重な本です。
特にイギリス英語の4種類のトーンについて、それぞれのトーンが表現する意味まで解説されているのがすごく良いと思いました。
リズムやイントネーションは発音の勉強のなかでは応用編なので、ここまで詳しく学べる本はなかなか無いでしょう。
音を聞いて感覚的に真似するのではなく、トーンの上がり下がり、音の強弱を、矢印や文字の大きさを見ながら、再現できるよう工夫されていて、素晴らしいと思いました。
イギリス英語で音読したい!UK音読パーフェクトガイド
本の概要
「イギリス英語で音読したい!UK音読パーフェクトガイド」は、有名なイギリス文学のテキストを用いて、イギリス英語の音読法を習得する本です。
I 章では、イギリス英語のリズムやイントネーション、母音と子音、音変化や発声法など、イギリス英語らしい発音で音読するために大切な要素が簡潔にまとめられています。
Ⅱ章は、「マザーグーズ」や「不思議の国のアリス」など、誰もが知っているイギリス文学の文章を使って、徹底的に音読トレーニングできる内容です。
対象レベル・難易度
初中級〜中級レベル。
I章ではイギリス英語らしく音読するための基礎知識が幅広く網羅されており、イギリス英語の発音を初めて学ぶ方にもわかりやすい内容です。
Ⅱ章のイギリス文学を使った音読トレーニングも、使われている単語はあまり難しくありません。
1文ずつ区切った詳しい解説もあるため、難易度はそれほど高くないでしょう。
得られる効果
イギリス英語らしい発音で音読できるようになります。
リズム、イントネーション、母音・子音・音読法などについて、ポイントを押さえながら幅広く学べるでしょう。
何度も繰り返し音読することで、イギリス英語のスピーキング力やリスニング力アップにも繋がります。
おすすめポイント
- イギリス英語らしさを出す発音の要素の解説が簡潔でわかりやすい。
- 音読法やリズム・イントーションの解説では、細かいニュアンスが目で見てわかるよう工夫されている。
- 有名なイギリス文学作品など、魅力的なテキストが音読の素材として使用されている。
注意点
音読の素材には有名なイギリス文学などの文章が使われている。 日常生活で使われている英語を音読したい方は前作の「もっとイギリス英語でしゃべりたい」の方が良い。
使ってみた感想
イギリス英語の発音の解説では、イギリス英語の特徴やアメリカ英語との違いなど、イギリス人らしく音読するうえでの重要ポイントがたくさん盛り込まれていました。
視覚的にも理解しやすいよう、工夫されていて、非常にわかりやすかったです。
イギリス文学の音読トレーニングは、お手本となる音声のスピードが比較的ゆっくりなので、音読トレーニングが初めてという方にも取り組みやすいのではないでしょうか。
1文ごとの解説もとても詳しくて丁寧なので、何度も繰り返し音読トレーニングするのにぴったりの本だと思います。
イギリス英語発音教本
本の概要
「イギリス英語発音教本」は、その名のとおり、イギリス英語発音の教科書のような1冊です。
著者は「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」と同じ小川直樹先生。
「イギリス英語発音教本」の方がページ数も多く、基本練習をより充実させた内容になっています。
正統派のイギリス英語発音を本格的に学びたい方のための、実践的なトレーニング本と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
初中級〜中上級レベル。
イギリス英語の発音について、かなり詳細に書かれた本ではありますが、解説の文章はわかりやすくイラスト付きなので、それほど難しくありません。
初めてイギリス英語の発音を学ぶ方、「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」を読んだことがある方、どちらにもおすすめ!
得られる効果
イギリス英語の発音を基礎からしっかりと学べる本です。
口を大きく開ける練習や、「L」と「R」の発音練習など、日本人が苦手とする部分にもしっかり取り組めます。
日本人のカタカナ発音を脱却し、本場のイギリス英語らしい発音を身につけられるでしょう。
解説の単語や例文には、イギリス英語特有のものが多く盛り込まれているので、発音と同時にイギリスの現地ですぐに役立つ語彙・フレーズも学べます。
おすすめポイント
- 母音を発音する際の口の動きが、顔や手の動き(フィンガーアクション)のイラスト付きで解説されていて面白い。
- 単語はイギリス英語特有の単語、地名、商品名、お店の名前などが多く紹介されており、非常に実践的。
- 音声を研究社のHPから無料でダウンロードできて便利(CDは無し)。
注意点
一つひとつの音を含む単語に、発音記号が記載されていない。該当箇所が赤字で示されているのみ。
使ってみた感想
イギリス英語の発音を基礎から徹底的に学べる本という印象を受けました。
母音や子音の詳しい発音方法から、句の読み方、リズム・イントネーションまで、幅広く取り上げられていますが、イラストがたくさん使われていて、文章も読みやすいです。
発音の本は初めてという方でも無理なく取り組めるのではないでしょうか。
母音の口の動きを練習する際に、手の形(フィンガーアクション)を添えて練習するのが面白かったです。
最初はなぜ手を動かしながら口の動きを練習するのか不思議でしたが、やってみると確かに口が動きやすくなるので驚きました。
イギリス英語の発音を体系的に学びつつ、一つひとつの音の出し方など、実践的なトレーニングをしたい方におすすめの1冊と言えるでしょう。
イギリス英語音声学
本の概要
「イギリス英語音声学」は、英語や英米文学専攻や、教職課程における「英語音声学」の教科書として作られた、本格的な発音書です。
原書はロンドン大学ユニバーシティカレッジ(UCL)の英語音声学夏期講座講師陣による、「English Phonics and Pronunciation Practice、以下EPPP」。
最新の英語音声学理論と発音練習の素材を組み合わせた教科書です。
「イギリス英語音声学」では、理論の解説はEPPPの全訳で、訳者による注釈が多く書き加えられています。
イントネーションの章は日本人学習者のために書き下ろされたもの。
発音練習素材は、EPPPから抜粋しまとめた縮約版です。
対象レベル・難易度
上級レベル。
英語学や言語学の学生、英語の教育実習生を主な対象として書かれた本なので、非常にアカデミックな内容です。
イギリス英語を学びたい学習者にとっても役立つとは思いますが、初めて発音を学ぶ方には難解に感じられると思います。
先に紹介した小川直樹先生の著書などで学んだ後、更に深く掘り下げて勉強したい方におすすめの1冊と言えるでしょう。
得られる効果
イギリス英語の発音について、音声学の観点からしっかり学べます。
音声学の基本概念、母音・子音・イントネーションなどに関する専門的な知識が身につくでしょう。
発音練習のための素材も付録として収録されているので、イギリス英語らしい発音の習得や、イギリス英語のリスニング力アップも期待できます。
おすすめポイント
- ロンドン大学の英語音声学夏期講座の講師陣による、最新のイギリス英語発音についての解説が、日本語で読める。
- 理論解説の注釈が充実している。太字のキーワードの英語表記や補足説明、アメリカ英語との比較、日本語音声との対比などが記載されている(訳者執筆)。
- 原書には無いイントネーションの解説が、日本人英語学習者のために書き下ろされている(著者執筆)。
注意点
音声は付属のCDが無い。音声は原書を発行しているラウトリッジ社や、大修館書店のHPからダウンロードする形式。
理論解説の音声は、「EPPP」のセクションごとに収録されており、「イギリス英語音声学」のセクション番号と一致しない箇所もある。
「セクション番号対応表」を確認しながら音声を聞かなければならない。
使ってみた感想
ロンドン大学の講師の方々による、最新のイギリス英語音声学のテキストが日本語で読めるのがすごいと思いました。
理論の解説は専門用語が多いですが、日本人の学習者にも理解できるよう、注釈が丁寧に付け加えられている点が良かったです。
イギリス英語発音の学習で疑問が出てきたときに、詳しく調べられるよう、1冊手元に置いておくと良いかもしれません。
原書の「EPPP」を読んでみたいけど、最初から英語で読む自信が無いという方にもおすすめです。
イギリス英語の単語勉強におすすめの教材
イギリス英語の語彙力をアップさせたい方は、単語帳を使って毎日少しずつ学習すると良いでしょう。
イギリス英語ならではの単語や、アメリカ英語と違いのある単語が学べる、おすすめの単語帳を紹介します!
キクタンBRITISH
本の概要
「キクタンBRITISH」は、聞いて覚える単語帳として人気の高い、「キクタン」シリーズのイギリス英語版です。
イギリス英語らしい響きをつくる母音、子音の発音について一音ずつ詳しく解説されています。 イギリスの日常生活で使われる基本単語を、起きてから寝るまでのシーン別に紹介。 アメリカ英語と違う単語についても、トピック別にわかりやすくまとめられている単語帳です!
対象レベル・難易度
初級〜中級レベル。
Chapter1の母音・子音の解説の単語は、ケンブリッジ英検4級(PET)レベル、日本の英検では2級レベルの語彙です。
生活単語を学ぶChapter2や、アメリカ英語との違いを知るChapter3でも、主に基本的な単語が紹介されています。
スラングや地名、料理名なども登場するので、イギリス英語を初めて学ぶ方だけでなく、イギリス好きの中級レベルの方にもおすすめの1冊と言えるでしょう。
得られる効果
イギリス英語の母音・子音について、各音の特徴や、発音のポイントを詳しく学べます。
イギリスの日常生活でよく使われる、基本的な単語が覚えられるでしょう。
アメリカ英語とは違いがある単語についても、それぞれの単語を比較しながら、効率的に学習可能です。
おすすめポイント
- 単語学習と同時に、イギリス英語の発音についても基礎から学べる。
- 朝起きてから夜寝るまでの場面ごとに単語がまとめられており、日常生活の様子を思い浮かべながら学習できる。
- ボーナス・トラックにはイギリスの観光地や、イギリス人なら誰でも知っている食品ブランドなども紹介されており、イギリスマニアの方でも楽しめる内容になっている。
注意点
見出し語や例文の音声がCD2枚に収録されているが、音声のバックにはチャンツやBGMが流れている。 このチャンツやBGMは無い方が集中できるという人もいるかもしれない。
使ってみた感想
単語帳でここまで発音について詳しく解説されているものは珍しいと思ったのが最初の印象です。
「キクタン」シリーズは聞いて覚えることに重点を置いている単語帳シリーズなので、最初に、イギリス英語の響きをしっかり学べるのは理にかなっていると思いました。
イギリスの日常生活に必須の語彙は場面ごとに、またアメリカ英語と異なる単語はカテゴリ別にまとめられているので、何度も見返して覚えやすいでしょう。
音声を聞きながら、イギリス英語の発音から、基本単語・スラング・固有名詞までバランス良く学べる貴重な単語帳と言えます。
イギリス英語の会話表現が勉強できるおすすめ教材3選
イギリス人と自然に会話するための、スピーキング力を伸ばしたいという方には、会話表現の教材を使った学習がおすすめ。
日常英会話ですぐに役立つ会話表現が身につく教材を3冊紹介します!
イギリス英語フレーズブック【初心者向け】
本の概要
「イギリス英語フレーズブック」は、イギリスの日常会話でよく使われている会話フレーズを2900個集めたフレーズ集。
「自己紹介」、「天気」、「仕事」、「趣味」、「スポーツ」など、様々なシーンで役立つ、リアルなフレーズを場面ごとに学べます。
イギリス英語とアメリカ英語の単語や表現の違いについても、わかりやすく解説されている1冊です。
対象レベル・難易度
初級〜中級レベル。
日常会話で役立つフレーズが主に取り上げられているので、初心者の方でも勉強しやすい内容です。
イギリスに関するいろいろな情報や英語フレーズの由来などの解説も掲載されており、イギリスに興味がある中級レベルの方にもおすすめの教材と言えるでしょう。
得られる効果
イギリス留学や旅行などですぐに使える、英語フレーズをたっぷり学べます。
声に出して覚えることで、スピーキング力アップに効果的でしょう。 イギリス英語とアメリカ英語の違いに関する基礎的な知識も身につきます。
フレーズを収録した音声がCD3枚分付いているため、イギリス英語のリスニング力アップも期待できるでしょう。
おすすめポイント
- 日常生活のシーン別に日本語と英語のフレーズが並べられているというシンプルな構成。
- イギリス英語らしい単語やフレーズは、太字で示されていてわかりやすい。
- ところどころで、イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いが紹介されている。「発音の違い」「綴りの違い」「意味の違い」とそれぞれマークで表示されているので、理解しやすい。
注意点
各フレーズに英文法の細かい解説などは無い。日本語訳と、時々イギリス情報が補足でついているのみ。
使ってみた感想
イギリス英語のフレーズをたくさん覚えたいという方にぴったりの教材です。
日常生活でよくある場面別、状況別にフレーズがまとめられています。
「仕事」という場面であれば、「職業」「社内で」「電話」「会議」など細かい状況別に紹介されているので、自分が知りたいフレーズを探しやすいでしょう。
本文のなかでも、イギリス英語らしい単語や表現は太字になっているので、アメリカ英語と比較がしやすいと感じました。
付属のCD3枚も、本文のフレーズを日本語→英語の順番に収録したシンプルなもので、使いやすかったです。
聞き流して覚える、シャドーイングする、真似して音読するなど、色々な使い方ができるのではないでしょうか。
イギリス英語日常会話表現集【初心者向け】
本の概要
「イギリス英語日常会話表現集」は、イギリスの日常生活でよく使う表現を、短い会話文のなかで理解し覚えられる本です。
解説では、同じ場面で使える他の表現もたくさん紹介されています。
本文に出てくる英語表現の使い方や注意点などが詳しく書かれているのが、この本の特色と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
初級〜中級レベル。
日常会話で使われる表現が取り上げられており、解説も詳しいので、初心者の方でも継続して勉強しやすい教材です。
「バリエーション」として、応用の会話文も紹介されているので、英語の基礎力がある方でも易しすぎることは無いでしょう。
CDの音声は、会話文がネイティブの自然なスピードで読み上げられており、中級レベルです。
得られる効果
イギリスの日常生活でよく出てくる会話表現を文脈のなかで効率的に覚えられます。
解説に記載されている類似表現や、「バリエーション」の会話文と合わせて学ぶことで、状況に応じて最適な表現を使えるようになるでしょう。
スピード感のあるネイティブ同士のやりとりを何度も聞くことで、リスニング力も鍛えられます。
おすすめポイント
- イギリスの普段の生活で役立つ1700の表現を、ネイティブ作成の会話文のなかで覚えられる。
- 同じ場面で使える類似表現が多く紹介されている。
- 英会話表現の使い方のポイントや注意点の解説が丁寧でわかりやすい。
- 巻末に「イギリス英語日常会話最重要表現集」として、本文で紹介された表現のなかで特に重要なものを、まとめてチェックできるようになっている。
注意点
CDの音声は、ネイティブの自然なスピードで話されている。初心者の方にとって、最初は難しいかもしれない。
使ってみた感想
イギリス英語の表現を、自然な会話文のなかで覚えられるのが、この本の魅力だと思います。
基本の会話文に加え、類似表現、「バリエーション」の応用会話文など、一つの場面で、多くの表現が学べるよう工夫されていると感じました。
また解説や、注意点が詳細に書かれているため、各表現をどのような場面で、どのように使えば良いのかまで、深く理解できて良かったです。
「買い物」「ホテル」「レストラン」など、日常生活のよくある場面ごとにまとめられているので、最初からじっくり勉強に取り組んでも良いですし、特に必要な場面から、優先的に覚えていっても良いでしょう。
イギリス英語日常英会話Total Book
本の概要
「イギリス英語日常英会話Total Book」は、イギリス現地で日常的に使われている、表現、スラング、熟語を身につけるための本です。
イギリス英語の基礎、イギリス英語特有の表現、言い回し、会話をスムーズにする表現などをイギリス文化と共に学べます。
地方の英語や、罵り言葉、フットボール(サッカー)英語など、細かい内容までカバーされており、まさに現代のリアルなイギリス英語表現が学べる1冊と言えるでしょう。
対象レベル・難易度
中級〜上級レベル。
イギリス英語ならではの表現やスラングが豊富に掲載されています。 学校の教科書では習えないような表現が多いので、難易度は高めです。
イギリス英語に興味がある中級レベル以上の方、イギリス英語マニアの方におすすめの教材と言えるでしょう。
得られる効果
イギリス人ネイティブが日常的に使っている、英語表現、スラング、熟語を習得できます。 それぞれの表現がフォーマルなのか、カジュアルなのか、使う場面に気をつけたほうがいいスラングなのか、細かいニュアンスまで理解できるよう、配慮された本です。
CD2枚に本文掲載の表現や例文がたっぷり収録されているので、イギリス英語発音に耳を慣らす効果も期待できるでしょう。
おすすめポイント
- イギリスらしい英語を話すために重要な表現、言い回し、スラングが満載。
- 英語表現に3種類のマークが付いていて、「フォーマル」「カジュアル」「注意が必要な表現」のどれにあたるかが、ひと目でわかりやすい。
- 標準英語以外の地方の英語についても学べる。エスチュアリー、スコティッシュ、アイリッシュの音声が聞ける。
注意点
Part2の英語表現は「概念」「環境」「人と社会」「感情」「ビジネス」に分けて紹介されている。 日常生活の場面ごとに表現を覚えていきたい人向けではない。
使ってみた感想
イギリス人同士が実際に話しているようなくだけた英語や、地方の英語も含め、リアルなイギリス英語の表現が詰め込まれた本という印象を受けました。
ネイティブである著者の視点で書かれた、礼儀やイエス・ノーの伝え方などのイギリス英語の基礎は、日本人学習者にとって、非常に役立つ情報ではないでしょうか。
「フットボール(サッカー)」「罵り言葉」「聖書」「古典語教育」など、細かい分野の表現まで、取り上げられていて、とても興味深かったです。
少々マニアックな内容も含まれていますが、イギリス英語好きの中級レベル以上の方には、かなり面白い1冊だと思います。
まとめ
本記事では、イギリス英語の教材16冊を筆者が実際に使用し、対象レベルやおすすめポイント、使ってみた感想などについて、1冊ずつ詳しくレビューしました。
今回紹介した各教材のレビューを参考に、あなたにぴったりの1冊を見つけてください!
教材での学習と同時に、YouTubeや無料アプリなど、他の方法も取り入れながら勉強するとより効果的です。
イギリス英語を独学したい方向けのおすすめの勉強法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。