イギリス人ネイティブが話す英語をはじめて聞いたとき、どのような印象をもったでしょうか。
という声をよく聞きます。
このように疑問に感じる方もいるかもしれません。
実際、当イギリス英語の手帖のYouTubeチャンネルでも実際にこのようなコメントをいただくことが数多くあります。
この記事ではイギリスに9ヶ月間留学経験のある筆者が、イギリス英語が聞き取りやすい理由についてわかりやすく解説します。
とくに綺麗なイギリス英語を話す有名人や、リスニングにおすすめのPodcast、TED動画も紹介しますので、イギリス英語の学習の参考にしてください。
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イギリス英語は聞き取りやすい!その理由とは
これまでイギリス英語を聞く機会が少なかった方も多いかもしれませんが、実はイギリス英語には日本人にとって聞き取りやすい特徴があります。
聞き取りやすいと言われる具体的な理由を6つ紹介しますので、一つずつ見ていきましょう。
理由①:Rの発音
イギリス英語では、「R」は母音が後につづくときだけ発音され、「R」の後に子音がつづくときや、語末に「R」がくるときは発音されません。
「work」や「car」は「R」を発音せず、カタカナの「ワーク」「カー」に近い発音です。
アメリカ英語の場合、つねに「R」の音が発音され、よく響きます。
理由②:Tの発音
イギリス英語の場合、「T」はスペルどおり「T」と発音され、「little」はカタカナの「リトル」に近い音に聞こえます。
アメリカ英語では「T」の音が、「R」や「D」の音に変化し「リロゥ」「リドゥ」のように聞こえるのが特徴です。
理由③:Aの発音
イギリス英語は「A」は「ア」の音に近く聞き取りやすいです。
「cat」はそのまま「キャット」と聞こえます。
アメリカ英語では「A」は「ア」と「エ」の中間のような音になるので、慣れていないと少し聞き取りにくく感じるかもしれません。
「A」の例としては、「can’t」の発音の違いも有名です。
イギリス英語では「カント」となるのに対し、アメリカ英語では「キャント」もしくは「キェント」に近い音になります。
理由④:Oの発音
イギリス英語の発音では、「O」は「オ」に近い音になるのが特徴です。
「dog」は「ドッグ」のように聞こえます。
アメリカ英語の場合、「O」は「ア」の音に近くなるので、「dog」は「ダッグ」に聞こえることが多いです。
理由⑤:一語ずつはっきり発音する
アメリカ英語では単語と単語をつなげて発音するリンキングが非常によく起こります。
全体的に流れるようにつながっていくので聞き取りが難しいと感じる方もいるでしょう。
イギリス英語でも速いスピードで話すときなどにリンキングは起こりますが、アメリカ英語ほどではありません。
比較的一語ずつはっきり発音される傾向があります。
イギリス英語はアメリカ英語よりリンキングが少ないのも日本人にとっては聞き取りやすいポイントです。
理由⑥:省略形を使うことが少ない
アメリカ英語では口語表現で省略形を使う傾向が顕著です。
例えばwant toは「wanna」、going toは「gonna」、got+toは「gotta」、kind of は「kinda」など、他にもたくさんのバリエーションがあります。
省略表現は速いスピードで話されることが多く、また学校ではあまり習わないため、聞き取りにくい場合があります。
イギリス英語でも一部の省略形は若い世代を中心にカジュアルな場面で使われたり、音楽の歌詞などに使われたりしていますが、アメリカ英語ほど頻繁には使われていません。
省略形を使うことが比較的少ないのもイギリス英語が聞き取りやすい理由のひとつと言えるでしょう。
イギリス英語の発音に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
聞き取りやすいイギリス英語を話す有名人
イギリス英語を学ぶにはイギリス出身の有名人のインタビュー動画を見るのも良い方法です。
有名人のなかでもとくに聞き取りやすいイギリス英語を話す有名人を紹介します。
聞き取りやすいイギリス英語を話すイギリス人女優
発音がきれいで聞き取りやすいイギリス人女優3人のインタビュー動画を見てみましょう。
女優①:エマワトソン
- 出身地
フランス・パリでイギリス人の両親のもとに生まれる。
5歳のときにイギリス、オックスフォードに移住。 - 出演作品
「ハリーポッターシリーズ」、「美女と野獣」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」他
▼エマワトソンの英語のついて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです!
女優②:ケイト・ウィンスレット
- 出身地
イギリス・バークシャー生まれ。 - 出演作品
「タイタニック」「ホリディ」「ハムレット」他
女優③:キーラナイトレイ
- 出身地
イギリス・ロンドン生まれ。 - 出演作品
「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」「プライドと偏見」「はじまりのうた」他
聞き取りやすいイギリス英語を話すイギリス人俳優
発音がクリアで聞き取りやすいイギリス人俳優2人を紹介します。
俳優①:ヒューグラント
- 出身地
イギリス・ロンドン。 - 出演作品
「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」他
俳優②:ジュード・ロウ
- 出身地
イギリス・ロンドン。 - 出演作品
「シャーロック・ホームズ」「ホリディ」「スターリングラード」他
イギリス英語の聞き取りやすい、おすすめPodcastチャンネル
イギリス英語の聞き取りにはPodcastの活用もおすすめです。
PodcastはスマホやPCでバックグラウンド再生可能。
エピソードをダウンロードできる番組もあり、外出先などオフラインでも長時間のリスニングができ、とても便利です。
イギリス英語が聞き取りやすいおすすめのPodcastを3つ紹介するので是非チェックしてくださいね。
Learn English | British Council
British Councilの英語学習サイト「Learn English」のPodcastです。
ビジネス英語と一般英語、それぞれに応じたPodcast が配信されています。
英文トランスクリプトや、理解度チェックの問題もついており、じっくり学習に取り組める内容です。
The English We speak | BBC
BBCの「The English We speak」は、ネイティブがよく使う英語フレーズやスラングを、2〜3分程度の音声で楽しく解説しているPodcastです。
ダウンロード可能で、オフラインで繰り返し聞けるので、毎日のリスニング学習に役立ててください。
Luke’s ENGLISH Podcast
イギリス出身の英語教師であり、コメディアンでもある、ルークさんによる英語学習者向けのPodcastです。
イギリスの生活や文化から、イギリス英語の語彙、文法、発音、ニュースの話題まで幅広い話題が取り上げられています。
イギリス英語の聞き取りやすい、おすすめTED動画
世界中の著名人による、さまざまなテーマのスピーチが聞けるTED動画も聞き取りの練習にぴったり。
スピーチ動画なので、フォーマルできれいな英語が使われており英語学習者には理解しやすいと言えるでしょう。
イギリス人の講演者による、聞き取りやすいTED動画を3つ紹介します。
The power of purpose | Steve Taylor
心理学の講師、研究者であり、心理学・スピリチュアル分野の作家でもあるスティーブ・テイラーさんのスピーチです。
私たちの日常生活における目的の重要性について解説しています。
Programming your mind for success | Carrie Green
女性起業家協会の創設者であり、国際的なベストセラー「She Means Business」の著者でもあるキャリー・グリーンさんのスピーチ。
自分の可能性を最大限に引き出すため、自らの考え方を変えることについて魅力的に語っています。
Being Brilliant Every Single Day|Dr. Alan Watkins
医師であり、神経科学者であるアラン・ワトキンスさんのスピーチです。
リーダーシップと人間のパフォーマンスに関する専門知識をもとに、優秀な人物になるための秘訣について語っています。
ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回はイギリス英語が聞き取りやすい理由、とくに綺麗なイギリス英語を話す有名人、リスニングにおすすめのPodcast、TED動画を紹介しました。
この記事を読んでイギリス英語がもっと聞き取れるようになりたいと思われた方は、インタビュー動画、Podcast、TED動画など、興味があるものを繰り返しリスニングしてみてはいかがでしょうか。
またこの記事を読んで実際に綺麗なイギリス英語を身につけたい!と思った方は、ぜひオンライン英会話でイギリス人講師とレッスンしてみてください。
以下の記事を読んでいただくとあなたにぴったりのオンライン英会話スクールが見つかるはず!