イギリス英語のインスタフォロワーさん、Misaさんにイギリス留学や英語学習についてインタビューをさせていただきました!
これからイギリス英語留学を考えている方、英語学習をもっと頑張りたい方、ぜひMisaさんのお話しを聞いてみてください!
幼い頃から身近に英語を話す人との関わりがあり、英語で話したいという気持ちを強く持つようになる。中学で英語の授業が始まったことをきっかけとして、英語学習を継続。大学では国際学部に所属し、国際的な問題を広く学ぶなかでフェアトレードやサステナブルに興味を持つ。国際問題の解決方法の1つとしてイギリスの大学院で「サステナブルと経営」を専攻することを決意。2022年8月からイギリスの大学院に在籍。
「英語で相手と話せるようになりたい」がモチベーション
そうです。
いまの時代は小学校から英語の授業があると思いますが、わたしのときは中学校からだったので、中学から初めて英語を勉強し始めました。
もともと中学で英語を学ぶのを楽しみにしていたので、英語の科目はずっと好きでしたね。英語で話せるようになりたいという気持ちがあったので、それが大きなモチベーションになっていました。
いろいろあるのですが、1つはわたしの祖父が英語ができる人だったので、すごく憧れていました。
あとは、幼い頃に習っていたバレエの教室で、毎年夏になるとオランダから先生が来てくれていたので、その先生とコミュニケーションをとりたいという気持ちがありました。
そのようなことから「話せるようになりたい」「コミュニケーションをとりたい」という気持ちが英語のモチベーションになっていたのかなと思います。
英語学習の壁は日本語にない発音
そうですね、今でも難しいなと思うのは、日本語にはない音を相手に伝わるように発音することです。
代表的なものとして「R」と「L」の発音の違いは日本にはないですよね。たとえば、日本人にとって「ラーメン」は「L」の音ですが、英語では「R」の音です。
わたしたち日本人にとって「R」と「L」の違いはほとんどありませんが、英語の言葉の世界では大きな違いになります。さっきまで「ラーメン」の話をしていたのに、「R」の発音をしているせいで伝わらないこともあったりして––––
こんなにも違うんだといつも気づかされ、難しさを感じます。
「きれいな音」にはとらわれない
いまはYouTubeでも正しい発音を聴けるので、確認して練習することですね。
あと日本で英語を学んでいて感じたのですが、日本ではアメリカ英語で習っていて、「きれいな音で発音しなければならない」「アメリカのネイティブと同じように発音しなければならない」という固定概念にとらわれていると思います。
でも、言語はきちんと伝わればいいので、「発音がきれい」というのはコミュニケーションをとる上で必ずしも一番大事ではないと思っています。
たとえばインド訛りの英語やシンガポール訛りの英語は、わたしたちが日本の英語学習でイメージするものとはかけ離れた音ですが、コミュニケーションに問題があるわけではありません。
発音がきれいだからといって内容のないことを話しても、コミュニケーションとして深いものにはならないと思います。
意思疎通がとれる発音をすべきだけど、わたしたちがイメージする「きれいな発音」にはとらわれないという区別は、英語を話せるようになるためのポイントだと思います。
語彙に関しては、いろいろなやり方があると思います。わたしの場合は、英語のメディアを読むことや、人から聞いた言葉で自分では使えていないものをストックして覚えるというやり方をしています。
単語を書き出したり同じような言葉を集めて覚えたりなど、語彙を増やす勉強方法はさまざまですが、そのなかでわたしが一番早く定着すると感じたのが、人の真似をすることだったと思っています。
イギリスはサステナビリティが進んでいる代表的な国
専攻は「サステナビリティと経営(Sustainability and Management)」です。サステナビリティはイギリスで進んでいる分野なので勉強しに来ています。
大学時代は国際学部に所属し、国際的な問題を広く勉強していました。
持続可能性や貧困問題などに興味があり、それらの問題を解決する1つの手段として「企業のあり方がサステナブルになること」というテーマに面白さを感じています。
大学時代にもイギリス留学を経験。ヨーロッパの古い街並みに興味があった
大学時代にもイギリスに9ヶ月間の交換留学を経験しているため、日常会話は困らないだろうなと思っていました。
ただ、専門的な勉強をすることや自分の意見・考えを話していくことは、日本語でも難しいことなので、英語でやることについて大きなチャレンジだと感じています。
留学先にイギリスを選んだのは深く考えてのことではないのですが、もともとバレエをやっていたことからヨーロッパの古い街並みに興味がありました。
あとは、なんとなくまわりでアメリカに行く人が多かったので、違う国に行ってみたいという気持ちもありイギリスを選びました。
大学寮で暮らしていました。
小さい寮でしたが、フラットメイト(ルームメイトの英国表現)は全員ヨーロッパ出身の歳上の人たちでした。
当時、わたし自身が21歳を超えていたため、大学院寮と大学寮のどちらかを選ぶことができたんですね。
大学の寮は若い人が多くて騒がしいこともあるからという周囲のすすめで大学院の寮に入ったので、フラットメイトはみんな歳上という環境だったんです。
国籍はアイルランドとスペインとノルウェーだったので、もともと英語が話せる上に、文化的にもイギリスからそう遠くないところの人たちと過ごしました。
最初に自己紹介をしながらごはんを食べるときに、共通の話題を話すなかで「イースターってみんなどうやって過ごすの?」という話が出て「自分は遠いところから来たんだな」という実感が湧きました。
クリスマスについても、ヨーロッパではお正月のような位置付けなので、みんなクリスマスは実家に帰るという人が多くて、遠いところから来たということを最初の数ヶ月は感じていました。
イギリスの大学院は1年制で必要な時間と費用を抑えられる
イギリスでは大学院が1年で終わるので、必要な時間と費用を抑えられることと、アメリカと比較してイギリスの方が出願しやすい入学試験だったことが理由です。
交換留学で一度イギリスに来て住みやすかったので、住環境などの勝手がわかっている国がいいと考えました。
今回の場合は英語をネイティブで話せる人がいなくてみんな英語学習者なのですが、国や人によってよく使う単語が違うなどの発見があって面白いです。日本人がよく使う単語もありますよ。
イギリス英語の難しさは単語そのものが違うこと
わたしはイギリスが2回目なのでイギリス英語の発音には慣れていて、困る場面は少ないのですが、最初来たときは単語の使い方が全然違うことが印象的でした。
あるとき、スーパーに行ってナスのような野菜が置かれていたのですが、タグには「Aubergin」と書いてあったんです。そのときは読めなくて後で調べたらナスのことだとわかりました。
でも、わたしたち日本人はナスを「Eggplant」と習ってきたと思うので、そういう些細な単語の違いを感じましたね。
ほかにはトイレのことを英語で「Restroom」と習いますが、イギリスでは普通に「Toilet」といいます。
もちろん「Eggplant」がどこかと店員さんに聞けば伝わるのだと思いますが、そう書いては売ってないし、ナスのことは「Aubergin」と呼ぶので、アメリカ英語との違いはあると感じています。
そうですね。
つづりに関しては、たとえばエッセイなら全体を通してアメリカ英語のつづりで統一するなら使い続けるのでもいいし、統一されていればどちらでもよいとされています。
発音に関しても伝わればいいと思いますし、実際のところ一般的に使われている言葉の発音には違いがあると感じています。
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英語ができると考え方や価値観を広げてくれる。今後は国際的な問題の解決に役立てたい
英語ができるとコミュニケーションをとれる相手が圧倒的に増えるのが、話せてよかったなと思うときです。
たとえば留学時にノルウェーのフラットメイトのおうちに遊びに行かせてもらうことがあって、家族ともいろんな話をして、そのなかでおじいちゃんがかつて船の仕事をしていて、日本に来たことがあると教えてくれました。こういう話も共有している言語があるから聞ける話なんだと思ってすごく面白かったです。
各国の文化や価値観を知ることができるのは、日本語を話す相手しかいない場合とは違う視野の広がりができて面白いと感じます。
それはメディアについても言えることで、日本語だけでなく英語も使えると入ってくる情報量が圧倒的に増えるので、考え方や価値観を広げてくれるという意味ですごくいいなと思っています。
まだ考えている最中ではありますが…。
わたしがサステナビリティという概念に興味を持ったきっかけは、フェアトレードという仕組みを知ったことでした。
フェアトレードという仕組みがあるということは、現状の貿易がフェアではない現実があるということです。
自分が買っているものが、ほかの国の誰かの生活を侵しているという感覚は気持ち悪いなと感じていて、それを解決したいとずっと思っています。
英語でほかの国や地域の人とコミュニケーションをとれるからこそ、解決に向かったり勉強したりできると思います。
今後は仕事などを通して、問題解決のために英語を使えるようになりたいと思っています。
わたしも勉強中の身なので、そんなにいろんなことは言えないかもしれないのですが…
英語ができるようになったときの自分を想像して、そのときどういうことがしたいかというゴールをはっきりと持つことがすごく重要かなと思っています。
どうしても英語を学ばなくてはならない人は別として、英語ができるようになりたいと思っている人は自分が楽しめる方法で英語を学ぶのがいいのかなというふうに思うので、自分に合ったやり方を見つけることと、「きれいな英語を話さなきゃ」「文法間違えたらどうしよう」という気持ちが先行してしまう場面も多いと思うんですが、あまり間違いを恐れずに話してみるということ、「自分が伝えたいことが伝わればいい」ということをまずはゴールにしてみるといいと思います。
インドやシンガポールのアクセントがあるように、日本のアクセントで英語を話しても意思疎通がとれれば問題ないとわたしは思うので、臆せずどんどん話してチャレンジしていくのが近道なんじゃないかと思います。
もともと人とコミュニケーションをとりたいという気持ちから英語学習を続けてきたMisaさん。英語という手段を通して、自分と関わる人への視点を世界にまで広げ、問題の解決に向かいたいと学ぶ姿に勇気をいただきました。わたしもサステナブルの分野には高い関心を持っているので、今後のMisaさんの大学院生活を応援するとともに、自分も挑戦していきたいと思います!