英語が好きで学習を継続している方のなかには、イギリス英語にこだわって勉強したいという方も多いのではないでしょうか?
イギリス英語を身につけるためには、イギリス英語とアメリカ英語との違いをよく知る必要があります。
イギリス英語とアメリカ英語にはさまざまな違いがありますが、今回紹介するのは単語の違いです。
「イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いをまとめて知りたい!」
そのような方に向けて、今回はイギリスに9ヶ月間留学経験のある筆者が、イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いについてカテゴリ別に解説していきます。
イギリス英語が勉強できるおすすめの単語帳や、イギリス英語の単語が勉強できる無料アプリもあわせて紹介しますので、単語学習の参考にしてください。
学生時代に大学を1年休学し、イギリスに9ヶ月間留学。
日中は現地の小中学校で日本語教師のアシスタントを務めながら、公立カレッジの夜間コースでイギリス英語を学んだ。
歴史的な建造物、緑豊かな公園、近代的なビルやお店が一体となった、ロンドンの独特の雰囲気が好き。
イギリスに行くなら、博物館や美術館巡り、ミュージカル鑑賞を楽しむのがおすすめ!
イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い一覧
イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いで代表的なものを一覧で紹介します。
あなたが知っている英単語はイギリス英語とアメリカ英語のどちらでしょうか?
一つずつチェックしていきましょう。
違い①:食べ物・飲み物
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
biscuit | cookie | ビスケット |
chips | french fries | フライドポテト |
crisps | potato chips | ポテトチップス |
draught | draft | 生ビール |
fizzy drink | soda | 炭酸 |
ビスケット
ビスケット(クッキー)はイギリス英語では「biscuit」、アメリカ英語では「cookie」です。
イギリス英語では「biscuit」はビスケット(クッキー)全般、とくに少し硬くてサクサクしたビスケット(クッキー)のことを言います。
▼イギリス英語のビスケット
イギリス人にとって「cookie」は、柔らかくてチョコやナッツが入っているような、アメリカ風のクッキーです。
▼イギリス人にとってのクッキー
一方アメリカ英語ではビスケット(クッキー)はすべて「cookie」と呼びます。アメリカ人にとっての「biscuit」は朝食で食べる甘くないスコーンのようなパンのことです。
フライドポテト/ポテトチップス
フライドポテトはイギリス英語では「chips」、アメリカ英語では「french fries」と言います。
▼イギリス英語ではchips
イギリスの代表料理であるフィッシュアンドチップスは、白身魚のフライにフライドポテトを添えたものです。
▼イギリスの代表料理 フィッシュアンドチップス
「チップス」と聞くとポテトチップスが思い浮かぶ方もいるかもしれません。
ポテトチップスはイギリス英語では「crisps」、アメリカ英語では日本語と同様に「potato chips」が使われています。
▼イギリス英語ではcrisps
違い②:生活用品・電化製品
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
hair wash | shampoo | シャンプー |
dustbin | garbage can | ごみ箱 |
hoover | vacuum cleaner | 電気掃除機 |
cooker | stove | 調理レンジ |
mobile phone | cell phone | 携帯電話 |
掃除機
掃除機はイギリス英語では「hoover」、アメリカ英語では「vacuum cleaner」と言います。
▼イギリス英語ではhoover
日本人にとっては「hoover」はあまり馴染みがない単語ではないでしょうか。
実は「hoover」はイギリスの電気掃除機の会社「The Hoover Company」から由来する言葉なのです。
ブランド名が定着してHoover社以外の電気掃除機も「hoover」と呼ばれるようになりました。
携帯電話
携帯電話はイギリス英語では「mobile phone」、アメリカ英語では「cell phone」です。
▼イギリス英語ではmobile phone
イギリス英語の「mobile phone」は「mobile」だけで使われることもあり、持ち運びが可能な電話という意味で使われています。
一方アメリカ英語の「cell phone」は「cellular phone」の略です。通信方式の一つであるセルラー方式で通信できる電話という意味で使われるようになりました。
違い③:場所・建物
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
lavatory/toilet | bathroom | トイレ |
flat | apartment | アパート |
lift | elevator | エレベーター |
ground floor | first floor | 1階 |
first floo | second floor | 2階 |
アパート
アパート(集合住宅)はイギリス英語では「flat」、アメリカ英語では「apartment」になります。
▼イギリス英語ではflat
日本語ではアパート以外に集合住宅を指す言葉として「マンション」がありますよね。
しかし英語の「mansion」はイギリス英語、アメリカ英語どちらでも「豪邸」という意味になります。
▼英語のmansion
かなり高級な住宅を指す言葉になりますので注意してください。
1階/2階
イギリス英語とアメリカ英語では、階数の数え方に違いがあります。
イギリス英語では1階が「ground floor」、2階が「first floor」です。1階を0と見なし、2階から1、2と数えていく形式になります。
▼イギリス英語の階数の数え方
一方アメリカ英語の階数の数え方は日本と同様で、1階が「first floor」、2階が「second foor」です。
▼アメリカ英語の階数の数え方
イギリスに旅行に行く際は、エレベーターの階数ボタンを押し間違えないように注意してください。
違い④:乗り物・交通
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
tube/underground | subway | 地下鉄 |
railway | railroad | 鉄道 |
taxi | cab | タクシー |
motorway | freeway | 高速道路 |
petrol station | gas station | ガソリンスタンド |
地下鉄
地下鉄はイギリス英語では「underground」と言います。
赤と青の「underground」のロゴはロンドンの象徴的なイメージとも言えるでしょう。
▼イギリスのundergroundロゴ
ロンドンの地下鉄は、地下鉄が走るトンネルがチューブ(円筒)の形であることから、「tube」の愛称でも親しまれています。
アメリカ英語の場合、地下鉄は「subway」です。
▼アメリカ英語で地下鉄はsubway
ガソリンスタンド
イギリス英語では、ガソリンは「petrol」、ガソリンスタンドは「petrol station」と言います。
▼イギリス英語ではpetrol station
一方アメリカ英語でガソリンは「gasoline」です。略して「gas」と言われており、ガソリンスタンドは「gas station」になります。
違い⑤:職業・ビジネス
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
barrister/solicitor | lawyer | 弁護士 |
postman | mailman | 郵便屋さん |
shop assistant | sales | 店員 |
CV(curriculum vitae) | resume | 履歴書 |
bill | check | 請求書 |
弁護士
イギリス英語では、弁護士は「barrister」または「solicitor」です。
▼イギリス英語ではbarrister、またはsolicitor
イギリスでは弁護士の仕事は業務内容によって分業されています。
法廷に立って弁論する法廷弁護士は「barrister」、依頼人から直接依頼を受けて法的アドバイスや事務作業などをする事務方の弁護士は「solicitor」と、それぞれ違う呼び名があるのが特徴です。
アメリカ英語では法律に関わる人全般を指して「lawyer」と言います。
履歴書
履歴書はイギリス英語では「CV」、アメリカ英語では「resume」です。
▼イギリス英語ではCV(curriculum vitae)
イギリス英語の「CV」はラテン語の「curriculum vitae」の省略形で、英語で言うと「course of life」、つまり人生の道筋という意味の言葉から来ています。
アメリカ英語の「resume」はフランス語の「résumé」に由来するもの。
「résumé」は直訳すると、英語では「summary」、日本語では「要約」という意味の言葉です。
アメリカでは「resume」は「要約」という意味に加え、「履歴書」を指す言葉としても使われるようになりました。
同じ履歴書でもイギリスの「CV」は数ページにわたる詳細な書類、アメリカの「resume」は通常1ページに短くまとめられたものです。
由来となったそれぞれの言葉の意味を見ても、違いがはっきりしていますね!
違い⑥:時間・日付・季節
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
a quarter of an hour | fifteen minutes | 15分 |
half an hour | thirty minutes | 30分 |
a quarter past two | two fifteen | 2時15分 |
bank holiday | public holiday | 祝日 |
autumn | fall | 秋 |
15分/30分
イギリス英語では、15分は「a quarter of an hour」、30分は「half of an hour」という呼び方をします。
▼イギリス英語ではa quarter past two
そのため、2時15分は「a quarter past two」、2時半は「half past two」、2時45分は「a quarter to three」のように表現するのが一般的です。
アメリカ英語では、15分は「fifteen minutes」30分は「thirty minutes」とそのままデジタル式で表現します。
2時15分は「two fifteen」、2時半は「two thirty」、2時45分は「two forty five」と訳せばOKです。
祝日
祝日はイギリス英語では「bank holiday」、アメリカ英語では「public holiday」と言います。
イギリス英語の「bank holiday」は、1871年に制定された Bank Holidays Act(銀行休日法)という法律が由来です。
もともとは金融機関の一斉休業日でしたが、この日は金融取引ができないことから、他業種の企業や学校なども休みになることが多くなり、今では国民の祝日のような位置づけになりました。
違い⑦:行動
イギリス英語 | アメリカ英語 | 日本語 |
ring | call/phone | 電話する |
have a break | take a break | 休憩をとる |
have a conversation | take a conversation | 会話をする |
have a shower | take a shower | シャワーを浴びる |
have lunch | take lunch | 昼食をとる |
電話する
「電話する」はイギリス英語では「ring」、アメリカ英語では「call」または「phone」です。
▼イギリス英語ではring
イギリス人でも「call」を使う人もいますが、イギリスの日常会話では「ring」の方がより多く使われています。
休憩をとる/会話をする/シャワーを浴びる/昼食をとる
「休憩をとる」「会話をする」「シャワーを浴びる」「昼食をとる」これらの表現をする際、イギリス英語では「have」を使うのが一般的です。
▼イギリス英語ではhave a shower
「take」が使われる場合もありますが、「have」の方がより多く使われています。
一方アメリカ英語ではこれらの表現で使われるのは「take」のみです。
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まとめ
今回はイギリス英語とアメリカ英語の単語の違い、イギリス英語が勉強できる単語帳、イギリス英語の単語が勉強できる無料アプリについて解説しました。
- 違い①食べ物・飲み物
- 違い②:生活用品・電化製品
- 違い③:場所・建物
- 違い④:乗り物・交通
- 違い⑤:職業・ビジネス
- 違い⑥:時間・日付・季節
- 違い⑦:行動
- イギリス英語が勉強できる単語帳は「キクタンBRITISH」
- イギリス英語の単語が勉強できる無料アプリは「Learn British English-Free Word Power」
イギリス英語でのコミュニケーション力アップのためにはイギリス英語バージョンでの単語学習が欠かせません。
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